花粉飛散量予測ガチンコ対決の結果は? ウェザーニューズVS日本気象協会

 気象協会の観測結果では東京の飛散量は明瞭に増加している。3月末までに東京都千代田区で観測されたスギ、ヒノキ花粉の総数は1平方センチ当たり計7252個。すでに昨シーズンの総数計3219個を超えており、まだシーズン中にもかかわらず過去10年の年間平均値7618個に迫る勢いだという。

 同社の担当者は「今年は気温の急上昇、強い南風が吹く『春一番』など花粉が飛びやすい条件が3月後半に集中した」とする。予想的中の要因については、「毎年行っている花芽の生育調査を今年は特に重視し、データ収集に汗をかいたのが奏功したのでは」と胸を張る。

異例の対決となった今シーズン

 昨年10月に発表された両社の予想では、今シーズンの東京の花粉飛散量について、ウェザー社は前年比約70%としたのに対し、気象協会は前年比2倍と予想。両社は全国的にも同様の傾向を見込んでおり、ここまで明確に予想が異なるのは異例のことだった。

 こうなった要因は「昨夏の天候の見方が違う」(ウェザー社)ことだ。花粉の飛散量は一般的に、前年の夏が高温で日射が多いほど樹木に花が生育し、飛散量が増えるとされている。気象協会は昨年7月、北日本で平年比2・4度高くなるなど全国的に気温が上昇したことに注目。だが、8月には冷たい気流が東日本に流れ込んだことで雨や曇りの日が多くなり、ウェザー社はこうした天候不良を重く見たという。