政界徒然草

乱発される証人喚問要求 制度の重みはどこに… 専門家は国権軽視を危惧

 不正や疑惑の解明を目的に国会で証人を問いただすため憲法に基づき発動される国政調査権は、そんなに軽く扱われてよいものなのだろうか。ある政府関係者は「最近は証人喚問の要求が安売りされていることは間違いない」と苦言を呈した。

 政策研究所大学院大学の増山幹高教授(53)=政治学=も、乱発される野党の証人喚問の要求について「本来の目的からかけ離れた使い方がされている」と語る。

 増山氏は「証人喚問を求める、求めないというだけのゲームになってしまっている」を嘆き、「証拠があいまいなまま調査権を発動すれば、国会の意見調査をする機能が逆に軽んじられてしまう」と慎重な運用を求めた。

 増山氏は証人喚問の制度の限界についても言及した。刑事訴追の恐れがある中での証人喚問については「国会で証人に証言をさせても真相が明らかにされることはなく、やっても意味がない」と指摘した。事実、佐川氏の証人喚問では、経緯や動機についての質問に対して「刑事訴追の恐れ」を理由に証言拒否が50回以上にわたって繰り返された。