サイバー潮流

北が躍起になるサイバー諜報活動 首脳会談前に情報集め?金正恩氏の焦り見え隠れ

 北朝鮮の政府関係者などから情報を得ているサイバー専門家によると、ラザルスとAPT37を含めた複数のハッカー集団は全て北朝鮮の工作機関、偵察総局の傘下にある。偵察総局が最終的な攻撃の可否などを決定する仕組みで、ハッカー集団は5〜6グループ存在。各組織に数十人のハッカーが所属し、他国に潜入して情報収集などを行う諜報員とハッカーを兼務する人材も存在するという。

 専門家は「ラザルスとAPT37のように、金銭を盗む攻撃と情報を抜き取る攻撃は、必要な事前調査などが異なる。偵察総局が、ハッカーの得意分野を早い段階で戦略的に見極め、それぞれの集団に配属させているようだ」と打ち明ける。

 北朝鮮では、パソコンやインターネットの熟練者は「IT人材」ではなく「サイバー戦士」と呼ばれる。サイバー戦士は、国内で幼い頃からの英才教育で鍛えられ、ハッカー集団に配属されていることが知られている。北朝鮮は、各首脳会談のぎりぎりまで、育て上げた戦士たちを最大限に活用し、各国との交渉にのぞむつもりのようだ。

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