めぐみへの手紙

「最後のチャンス生かして」 首相にお願いしてきました 横田滋・横田早紀江

私たち家族に、難しい政治や国際情勢は分かりません。訴えたいのは、すでに40年も続く非道で、残虐きわまる、無慈悲な拉致問題に真摯(しんし)に目を向け、解決しない限り、本当の平和は訪れない、という思いです。

平成9年、めぐみちゃんが北朝鮮にいることが分かり、同じ年に結成された拉致被害者の家族会は文字通り、命を削るように被害者奪還を訴えてきました。でも、解決の兆しが見えたように感じた次の瞬間、期待は裏切られ、何度も絶望の底に突き落とされました。激しすぎる浮き沈み。家族はなされるがままの日々を過ごしてきました。そしてここに至り私たちに残された時間は多くありません。

先日、家族会は安倍晋三首相にお会いし、拉致問題解決に力を尽くしていただくようお願いしました。安倍首相は近々、米国でトランプ大統領に面会されます。

「被害者を救う最後のチャンスを必ず、生かしていただきたい」。家族会の皆さんと一緒に安倍首相に思いをお話ししました。あらゆる機会を生かし、高い壁を打ち破り、被害者に祖国の土を踏ませてほしい。安倍首相に「日本の国として一日も早く、拉致を解決する姿を世界に示していただきたい」ともお伝えしました。