こうした経験を持つ森氏だが、この日は記者団に柔らかなイメージをアピールしたかったのか。冗談か本音か分からない殊勝な言葉も飛び出した。
「さすがに私も堪忍袋が切れていますからね。『仏の森』と書いてくださいね」
そんな中、ある男性職員が緊張した面持ちで森氏の前に現れた。
× × ×
「何度か説明させていただきましたが、管理システムには決裁文書以外にも多数の行政文書が含まれています。個人情報もあります。われわれも守秘義務がある以上、閲覧させるわけにはいかない。何度もそう説明しております」
表情を引きつらせつつ男性職員は理解を求めたが、森氏は怒り心頭の様子。速射砲でたたみかけた。
森氏「昨日から言っているじゃない!」
「見せられない理由を言ってください!」
「見せてもらわないと、はっきりしたことが分からない!」
「あなたたちは改竄したんだよ!」
男性職員「こういう状況で職員も萎縮しています。はっきり言って業務に支障も出ています…」
森氏「当たり前じゃない。改竄したんだから…」