レスリング

伊調選手へのパワハラを認定、栄和人選手強化本部長は辞任

 女子レスリングで五輪4連覇を果たし、国民栄誉賞を受けた伊調馨選手(ALSOK)らが日本レスリング協会の栄和人選手強化本部長からパワーハラスメントを受けたとする告発状が内閣府に出された問題で、同協会は6日、調査を委託した第三者委員が、栄氏の言動の一部をパワハラと認める報告書をまとめたことを公表した。報告書の内容は同日、東京都内で開かれた緊急理事会でも示された。

 栄氏からは同日、選手強化本部長の辞表が提出され、理事会は受理した。栄氏は今後、代表選手の指導に関わらない。

 報告書では、平成22年2月の女子代表合宿に参加した伊調選手に、栄氏が「よく俺の前でレスリングができるな」と発言したこと、同年9月にモスクワで開かれた世界選手権で、伊調選手を指導していた田南部力氏に対し、伊調選手を指導しないよう圧力をかけるなど、4点の言動をパワーハラスメントと認定した。

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