関西の議論

訪日外国人千万人突破した「観光都市OSAKA」…道頓堀、大阪城、USJに続く「人気スポット」とは

【関西の議論】訪日外国人千万人突破した「観光都市OSAKA」…道頓堀、大阪城、USJに続く「人気スポット」とは
【関西の議論】訪日外国人千万人突破した「観光都市OSAKA」…道頓堀、大阪城、USJに続く「人気スポット」とは
その他の写真を見る (1/3枚)

 大阪を訪れる外国人観光客が増え続けている。平成29年に日本を訪れた外国人は2800万人超で過去最高を更新したが、そのうち大阪は初めて千万人の大台を突破した。アジアからの観光客が大半を占め、大阪・ミナミの道頓堀界隈(かいわい)では大勢の中国人や韓国人らでにぎわっている。大阪観光局によると、京都や奈良などの世界遺産への利便性が高く、宿泊施設が整備されているところが人気の理由という。アジアから注目を集めるOSAKAは何が変わり、どこへ向かおうとしているのか-。(今村義明)

6年で7倍、千万人の大台突破

 大阪市中央区東心斎橋のすし店を訪れると、さほど大きくもない店構えの前に長い行列ができていた。カウンター席やテーブル席から、日本語以外の言葉が次々に飛びかう。メニューを見ると、さまざまなネタをのせたすしの写真に合わせて、英語や中国語、韓国語による説明が丁寧に書かれていた。店員は「言葉はわからないが、順番待ちのお客さんに名前を書いてもらうので、どこの国から来たのかはだいたいわかります。最近は、インターネットで予約してくる外国人も多いですよ」と話していた。

 大阪市港区天保山の観光船「サンタマリア」の乗り場では、外国人観光客グループと日本人が乗船順をめぐってもめているシーンに出あった。グループが持っているのは乗船無料になる周遊パスで、これを持っていれば乗船順も優先されると思い込んでいたらしい。1時間足らずのクルーズの間も騒ぎ放題で、彼らが降りた後にはペットボトルやごみが散乱していた。

会員限定記事会員サービス詳細