論文二重投稿で教授を停職 京都工芸繊維大 

 論文を二重投稿したとして、京都工芸繊維大は30日、繊維学系の濱田泰以(ひろゆき)教授を停職14日の懲戒処分にしたと発表した。処分は29日付。大阪産業大も30日、論文の共著者でデザイン工学部の講師を13日付で訓戒処分にしたと発表した。

 京都工繊大によると、教授は平成28年7月に国際学会に発表済みの論文と同じ内容の論文を、日本人間工学会に投稿し、同年10月発行の学術誌に掲載された。

 同学会は29年4月、論文が二重投稿にあたるとして掲載取り消しを公表。同大は調査委員会を設置していた。

 論文は、博士課程の大学院生が筆頭著者で、教授と講師が共著者だった。大学は、教授が院生を直接指導すべき立場で、2つの論文が同じ内容だと認識していたにもかかわらず、講師に任せて職務を果たさなかったと認定。院生に対しては文書で厳重注意とした。

 調査に対し、教授は「研究結果に新規性が多少あり、二重投稿との認識はなかった」と説明したが、大学によると2つの論文の結果は同一のものだった。

 古山正雄学長は「誠に遺憾。再発防止と公正な研究活動の確保に努めたい」とのコメントを出した。

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