洲本で人と動物隔てる緩衝地帯完成 不要な雑木など伐採「有害鳥獣被害の減少期待」

鳥獣被害防止のために整備され、見通しが良くなった安乎南地区=29日、洲本市安乎町
鳥獣被害防止のために整備され、見通しが良くなった安乎南地区=29日、洲本市安乎町

 山ぎわにある竹やぶや雑木を伐採して人と野生動物を隔てる緩衝地帯をつくる整備事業が洲本市安乎町の安乎南地区で完成し、同地区で29日、完成式と桜の植樹式が開かれた。淡路島内では、洲本市五色町広石中地区での整備に続く2例目で、有害鳥獣による農作物被害の減少が期待される。

 イノシシ被害に悩まされていた同地区は平成25〜26年度、山ぎわにイノシシの侵入防止柵を約3キロにわたり設置した。しかし、柵周辺には雑木や竹が生い茂り、野生動物の隠れ家となっていた。

 緩衝地帯は県の整備事業を活用し、不要な木や竹林を伐採して侵入防止柵沿いに幅30〜50メートルに渡って設けられた。地区住民約70人が整備したエリアと合わせると約15・73ヘクタールある。洲本農林水産振興事務所によると、整備された区域は見通しが良くなり、イノシシなどにとっては隠れ家が少なくなるので居心地が悪くなるという。

 地区公会堂で行われた完成式で竹内通弘市長は「荒廃した里山は有害鳥獣被害の温床となる。この事業を契機に活動が市全体に広がればうれしい」とあいさつ。

 出席者らは公会堂近くに設けられた緩衝地帯に移動し、地元の安乎保育所の子供たち約40人とともに「宝くじ桜寄贈事業」から寄贈された桜55本の一部を植樹した。

 同地区の里山整備推進委員長を務める西岡薫さん(69)は「住民が一丸となって里山整備を進めることができた。桜の植樹を機に、この場所が住民の憩いの場になればうれしい」と話した。

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