コウノトリ「ひかる」が帰還 2年前に放鳥、千葉・野田に

たくましくなって野田の空に帰ってきた「ひかる」=29日、こうのとりの里(江田隆一撮影)
たくましくなって野田の空に帰ってきた「ひかる」=29日、こうのとりの里(江田隆一撮影)

 平成28年に千葉県野田市で放鳥されたコウノトリの1羽「ひかる」(雄2歳)が29日、野田市に帰ってきた。この日午前8時半、生まれ育った飼育施設「こうのとりの里」(同市三ツ堀)で、飼育舎の上にいるのを飼育員が確認した。故郷の上空を旋回し、たくましくなった姿が野鳥ファンを喜ばせている。

 ひかるは放鳥された28年6月4日から8月24日まで、同施設周辺にいたが、その後は栃木県と静岡、愛知、兵庫県などを往復していた。2月13日に施設上空を通って栃木市に移動。3月28日に筑波山西側を飛んで、野田市方面に向かっていた。

 発見したのは飼育員の千葉篤樹さん(25)。脚輪に目をやり、ひかるであることを確認したという。1年7カ月ぶりの再会に、「うれしくて涙がでそうになった」。コウノトリは成長すると育った場所に戻って繁殖するとされ、千葉さんは「次はペアで戻ってきてほしい」と話した。

 野田市のコウノトリ飼育は、24年12月に多摩動物公園(東京都日野市)からコウくん(雄13歳)、コウちゃん(雌22歳)ペアを譲り受けてスタート。翌年春からひな誕生が続き、27年7月には東日本で初めて放鳥された。今年もコウくん、コウちゃんペアは8個を産卵。26日までにひな3羽が誕生しており、順調なら今夏も放鳥されるという。

 市によると、ひかるを除いてこれまでに放鳥された4羽は、高知県大月町にいる1羽を除き、次第に県内や茨城県に集まってきているという。

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