不摂生を見直そう
平成37年に予定される国体に向け、地下の機械室の水漏れなど老朽化が著しい市民体育館の建て替え需要はあるだろう。雪国で、「冬でも体を動かせる環境を整えたい」(小野寺市長)との狙いも理解できる。
しかし、そもそも短命県になる要因は、運動不足だけでなく、塩分の過剰摂取、飲酒、たばこといった食生活、嗜好品(しこうひん)も起因している。
食生活の改善は青森県の長年の課題で、県は、だしを活用して塩分を減らす「だし活」を推進しているではないか。要は、ハードだけでなく、県民、市民の健康に対する意識改革が何よりも大事だということだ。
それに、青森市内には、県内屈指の大型イベントホール「リンクステーションホール青森」(市文化会館)や、コンサートもできる「盛運輸アリーナ」(県営スケート場)、新県総合運動公園の「マエダアリーナ」といった体育施設がたくさんある。
青森市には、28年末にも「青森にゆかりがある」という京都市在住の個人から5億円の寄付があり、新ビジネス支援などに充てられた経緯があるが、今回はその4倍だ。