参院予算委員会での証人喚問は、共産党の小池晃氏の質問に移った。
小池氏「証人にお伺いします。あなたの昨年2月から3月にかけての答弁、これ、あなたが現場における個別案件と述べた意味での現場ですね。すなわち、近畿財務局と理財局の記録に基づいて答弁を行われたんですね」
佐川宣寿前国税庁長官「私の答弁の資料は理財局と近畿財務局の間で、多分その連絡を行って上がってきたものと私は理解しておりました」
小池氏「ということは、それは改竄(かいざん)前の文書に基づく答弁ですね」
佐川氏「文書の書き換えがいつあったのか、私がそれをどう認識しているのかということについては、それは、刑事訴追のおそれがあるということでございますので、答弁は控えさせていただき…」
小池氏「それはおかしいでしょう。おかしいんですよ。これ改竄についての質問しているわけじゃないんですよ。答弁の根拠は、その当時は改竄前の文書でしょう。それしかないんでしょう。それを基に答弁したんじゃないですか。なんでこんなことが認められないんですか」
佐川氏「今のご質問ですと、要するに決裁書がいつ書き換えられたのかという問題と結びつく話だと私は思うんです。そういう意味では、私自身が今、そこの捜査の対象になっているということでございますので、その点につきましては、刑事訴追の恐れがありますので、当然控えせていただきたいというふうに申し上げたんです」