高橋洋一が斬る

(下)「恐竜番付」上位の佐川氏をノンキャリが恐れた?!

麻生財務相に辞任を受理され、囲み取材に応じる佐川宣寿国税庁長官=9日、東京都千代田区(春名中撮影)
麻生財務相に辞任を受理され、囲み取材に応じる佐川宣寿国税庁長官=9日、東京都千代田区(春名中撮影)

 初めて学校法人「森友学園」の問題について国会論戦が交わされた昨年2月15日の衆院財政金融委員会では、当時の佐川宣寿・財務省理財局長は共産党議員の質問にうまく答弁できていなかった。大阪府豊中市への国有地売却に関する答弁はかなり怪しかった。2月17日の衆院予算委員会でも佐川氏の答弁はさえず、安倍晋三首相が「私や妻が関係していれば辞める」と発言した。

 佐川氏は2月24日には「学園側との面会記録は廃棄している」、3月15日に「価格について、こちらから提示したこともないし、先方からいくらで買いたいといった希望があったこともない」と答弁した。「トラブル随契」(トラブルが起きている随意契約の略)では価格提示をすることは国有地売却にかかわった人なら誰でも分かるので、これが嘘であることはすぐ分かります。

 なぜこんな答弁になったのか。私の想像です。

 佐川氏は近畿財務局での勤務経験があるものの、国有地売却には携わっていなかったので、経緯が詳細に記された決裁文書の存在を知らなかったのではないか。佐川氏は「記録廃棄」と答弁した後に決裁文書を見て、驚き、怒ったのではないでしょうか。佐川氏が初めて決裁文書を読んだ日は焦点になるでしょう。