同志社校友会、1500万円寄付…熊本のジェーンズ邸再建へ

熊本地震前のジェーンズ邸。再建を支援するため同志社校友会が1500万円を寄付した
熊本地震前のジェーンズ邸。再建を支援するため同志社校友会が1500万円を寄付した

 熊本地震で全壊した歴史的建築物、ジェーンズ邸(熊本市中央区)の再建を支援しようと、同志社大学などの同窓会組織・同志社校友会が熊本市に1500万円を寄付した。

 ジェーンズ邸は明治初期に開設された熊本洋学校の米国人教師が暮らした洋風建築物で、地震前は一般公開していた。洋学校の生徒の多くが同志社大の前身である同志社英学校に転校し、大学の基盤づくりに貢献した経緯から、校友会は熊本をゆかりの地と位置づけている。

 地震の後、校友会関係者が同邸再建のための基金を設立。1年半かけて卒業生らから寄付を集めた。

 熊本市役所で今月16日に行われた贈呈式で、中村友一副会長が「全校友の再建に向けた熱意であり、一日も早い再建を願います」と大西一史市長に寄付目録を手渡し、大西市長は「復旧に向けて懸命に取り組みます」と述べた。

 復旧の総事業費は約5億6800万円。大通り沿いに移築し、平成33(2021)年度の完成を目指す。

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