改竄された決裁文書では、森友学園の籠池泰典前理事長が安倍昭恵首相夫人について触れていた経緯が書かれていました。複数の政治家秘書が問い合わせをしていたとも記載されていた。野党は「関与があった」「忖度(そんたく)があった」といいますが、陳情案件なので近畿財務局が経緯をすべて書くのは普通のことです。忖度があったのなら怖くて名前を書き込めないでしょう。むしろ、こうした陳情に応じず「俺たちは仕事を適正にきちんとやっている」という証しとしてメモを残していたんですよ。普通の人よりきちょうめんかな、とは思いますけどね。
◇
【プロフィル】たかはし・よういち
昭和30年、東京都生まれ。62歳。東大理学部、経済学部卒業後、55年に大蔵省(現・財務省)に入省、理財局資金企画室長などを務めた。小泉純一郎内閣の総務大臣補佐官、安倍晋三内閣の内閣参事官を歴任。郵政民営化や道路公団民営化に携わり、特別会計の「埋蔵金」の存在を指摘した。著書に「日本は世界1位の政府資産大国」など。現在は嘉悦大教授。