建設アスベスト訴訟、大阪の第1陣控訴審が結審 9月20日判決

 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み、肺がんや中皮腫などを発症したとする一連の「建設アスベスト訴訟」のうち、大阪や兵庫など4府県の元労働者や遺族が国と建材メーカー22社に約6億9300万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審第6回口頭弁論が22日、大阪高裁(江口とし子裁判長)であった。

 原告側が、国やメーカーの責任を訴える意見陳述をし、結審。江口裁判長は弁論終結にあたり判決を9月20日に設定したが、双方に和解を勧告した。原告側弁護団によると、建設アスベスト訴訟で裁判所が正式に和解を勧告するのは初めて。原告側弁護団は和解協議に応じる方向で検討する。

 意見陳述した原告の1人で平成16年に石綿肺などと診断された元内装工、郡(ぐん)家(け)滝雄さん(68)=大阪市=は「二度と現場に出られなくなり、悔しくてたまらない。肺がんに進行するのではという恐怖を感じており、命あるうちに国と建材メーカーの責任を明らかにしてほしい」と訴えた。