奈良のシカ、捕獲たった19頭 計画上限120頭を大幅に下回り、来年度は対象地区拡大へ

 国の天然記念物「奈良のシカ」による農作物被害を減らすために、奈良県が昨夏から奈良市東部で始めた捕獲計画で、今年度の捕獲が19頭(オス14頭、メス5頭)で終了したことが分かった。計画上限の120頭を大きく下回った。県は22日に有識者を集めた検討委員会を開き、来年度は対象地区を拡大して引き続き実施する方針を示した。

 県は昨年7月31日〜今年3月15日、同市田原・東里の2地区で計26基の箱型わなを設置し、捕獲を実施した。だが、捕獲効率が悪かったといい、来年度はわなの種類を試験的に増やし、対象地区も柳生など新たに4地区を加えた6地区に広げる。捕獲頭数の上限は今年度同様120頭となる見込みで、今月中に文化庁に捕獲許可を申請し、許可が下りれば5月にも始めたい考えだ。

 県担当者は「農家の被害は深刻。より実効性のある方法を検討し、来年度はもう少し捕獲を増やしていきたい」と話した。

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