中国で「精神日本人」現象が起きているワケ 日本人になりたい人たちの心理とは

 別の回答者はこう書き込んだ。

 「日本文化を好み、中日の文化産業の格差を正確に知っており、中国の文化に厳しい意見を言う人たち、これを精日とするのは濡れ衣だ」

 「尊大な自国自賛の教育に反発し、日本のアニメに影響を受け、日本を完全にユートピア化してしまう子供たち。これは成長に従って治る」

 「本当の精日に関しては、正直彼らの考え方が理解できない。ただ人をむかつかせるためにやっているようだ。『イスラム国』と同じようなものか?」

倒錯した憧れ?

 多くの日本人にとっても、アニメや漫画などの日本文化を好み、日本に親しみを持ってくれる若者は大いに歓迎だが、旧日本軍のコスプレを好む心理は理解しがたいところだ。

 毎日、抗日ドラマが放送されている中国では、旧日本軍の兵士は幼少時から強烈なイメージとしてすり込まれる。残酷な悪役としてではあるが、意識の奥底で大きな存在となっているのは想像に難くない。

 屈折、倒錯した心理が旧日本軍への一種の憧れを生んでいるのか。あるいは、当局から一方的に押しつけられた抗日史観を無意識に「相対化」しようとする心理的試みかもしれない。

 コスプレの趣味はなくとも、歴史的存在としての旧日本軍に興味を持ち、マニアックな知識を有する日本軍オタクは意外と多い。SNS上では旧海軍兵学校の訓戒「五省」をあしらったスタンプまで存在する。自らの敵について知的好奇心を抱くのは自然なことともいえるが、こうした人たちも「精日」として攻撃される可能性がある。

精日“ハンター”も

 精日をどう定義づけ、分析するにせよ、当局側は彼らの思考が権威への反逆につながりかねないとして警戒感を高めている。

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