プロが指南 就活の極意

難関大学の倍率は10〜20倍。難関企業の倍率は…

企業の合同説明会の会場前には学生が並んだ=3月1日、大阪市住之江区(前川純一郎撮影
企業の合同説明会の会場前には学生が並んだ=3月1日、大阪市住之江区(前川純一郎撮影

 就職活動する学生は年間約50万人存在するといわれています。その中で大手企業(従業員1000人以上の企業)の新卒採用枠は約10万人といわれています。学生が企業を選ぶ際にうまくバラければ倍率も低くなり内定が獲りやすくなるのですが、残念ながら学生が選ぶ企業は一部に集中してしまいます。どれだけ内定を得るのが難しいのかを理解しないまま就活するのは危険なので注意しましょう。

 大学受験を突破した学生からすると、就活も大学受験と同じような感覚で臨んでしまうケースは多いと思います。しかし、内定倍率が大きく異なることを理解する必要があります。では人気企業の倍率はいかほどでしょうか。数百倍〜数千倍になります。イメージしにくいかもしれまんが、例えば100倍の倍率となる企業であれば「100人の中から一番良い学生を1人選べばいい」となると考えてください。人気企業であればあるほど倍率は高くなり、高くなった倍率を突破する必要があるのですが、就活は不平等かつ不公平であるということも理解する必要があります。採用には学歴が大きく関わっているからです。「学歴フィルター」というものが存在し、書類選考の段階などである一定レベルの学歴以外は面接に進むことが難しくなります。

 一方で就活には、正しいモノの見方を難しくしている要因が身近にあります。

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