【正論】「プーチン4・0」に漂う暗闇 北海道大学名誉教授・木村汎(3/4ページ) - 産経ニュース

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「プーチン4・0」に漂う暗闇 北海道大学名誉教授・木村汎

 しかも、G7から先進技術を導入する場合、背後の合理的な思考法も付いてくる危険がある。それらを活用する自由や民主的な制度の受け皿をロシア側が備えない限り、外部からの科学技術はいつまでたっても借り物に止(とど)まるだろう。プーチン大統領がアレクセイ・クドリン元財務相の経済改革案を採用しえない訳は、クドリン提案がG7との和解ばかりでなく、政治分野の改革にまで及ぶことを懸念しているからに他ならない。

 このようにして「プーチン4・0」は、即ち抜本的な諸改革を採用することなく、停滞し続けるだろう。これが、私が予想する最もありそうなシナリオである。ところがひょっとすると、別のシナリオがありうるかもしれない。

≪目指すのは「習近平化」か≫

 何度も本欄で指摘しているように、プーチン氏にとってはサバイバル(生き残り)こそが至上命令である。これは、プーチン氏が少年期にレニングラード(現サンクトペテルブルク)の街頭で学びとった人生哲学に他ならない。つまり、弱肉強食の「ジャングルの掟(おきて)」が支配する世界では、