皮膚のウイルスに日本人特有のDNA、犯罪捜査への応用も…高知大チームが発見

 研究チームは、これを実証するため、日本人と外国人から248人の健常者ボランティアを募り、皮膚からウイルスを採取。この結果、日本人138人中、129人(93・5%)が日本人型の塩基配列だった。一方、他の国の出身者(欧米、東南アジア、オセアニア、アフリカなど)で日本人型はわずか18人という結果から、100%ではないものの、日本人特有のウイルスの塩基配列が高い確率で存在していることが証明された。

 ポリオーマウイルスは、幼少期に感染してからは、ずっとその人間の皮膚に潜伏感染し、毛根からも検出される。さらに、感染したウイルス株は、海外などに移動・移住しても変化しない場合が多いという。

 橋田助教は「こうした特性を生かすことで、日本人が海外に行って事件や事故に巻き込まれた場合でも、(遺体の)皮膚から採取したウイルスのDNA配列を調べれば、被害者が日本人かどうかの身元確認に役立つ。また、犯罪現場に残っていた毛髪に毛根が残っていたり、被害者の爪に加害者の皮膚が残っていれば、犯人が日本人なのか外国人なのかについても推測できる」と話す。

 研究結果は、米国感染症学会学術誌「ジャーナル・オブ・インフェクシャス・ディジーズ」に掲載され、電子版が公開された。