科学

AIで胃がん発見 がん研などが世界初のシステム

 人工知能(AI)を使い、胃がんを短時間で発見する世界初の画像診断システムを開発したと、がん研究会有明病院(東京)などのチームが発表した。見落としを減らすことで早期発見・治療につながると期待される。

 チームは胃がんの内視鏡画像1万3584枚を使い、深層学習という手法でAIを訓練。その上で、69人の胃がん患者から集めた2296枚の画像を診断させて精度などを調べた。

 その結果、AIは画像1枚当たり0.02秒で診断し、77カ所の胃がん組織の約9割に当たる71カ所を検出した。胃炎などの161カ所をがんと誤認したため、がんと診断したうち本当にがんだった的中率は約3割だったが、医療現場でがんを疑って確認した際の的中率(5〜10%)よりも好成績だという。

 チームによると、日本は欧米に比べ胃がん患者が多く、年間約13万人がかかり、約5万人が死亡している。根治には早期発見が効果的だが、診断が難しく、内視鏡検査で5〜25%の見逃しが起きている。

 今回のシステムは動画にも対応しており、チームは「検査時に連動させることで、リアルタイムで見逃しを減らしたい」としている。

会員限定記事会員サービス詳細