千葉県松戸市の市立六実第二小の3年生だった、ベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)=が殺害された事件からまもなく1年になるのに合わせ、17日、リンさんの自宅に近い松戸市の六実市民センターに献花台が設けられた。訪れた市民らは遺影に手を合わせ、花束を供えてリンさんの冥福を祈った。
献花台は二度とこのような事件が起こらないようにとの願いを込めて、市が設置。午前9時過ぎには父親のレェ・アイン・ハオさんが献花台を訪れ、笑顔でVサインするリンさんの写真をじっと見つめた。ハオさんは「(事件からの)1年がとても長かった。(犯人を)厳しく処罰してもらわなければ(リンさんは)天国に行けない」と話した。
ランニングしながら見守り活動を市内で続けるボランティアグループ「パトラン松戸」(竹内誠二代表)の約15人は献花後、それぞれがパトロールしながら家に帰るという。成人メンバーとともに、この日も参加した、小学5年生の小田倉陽菜さん(11)は「防犯ブザーを忘れずに持ち、犯罪に巻き込まれないように気をつけている」。弟の2年生、晃太君(8)「知らない人に声をかけられたことがある、一人で下校しないようにしている」と話した。