膳所藩の藩政や幕末の動乱鮮明に 大津市歴博で4月15日まで企画展

膳所城が瀬田の唐橋とともに描かれている「近江八景図」=大津市歴史博物館
膳所城が瀬田の唐橋とともに描かれている「近江八景図」=大津市歴史博物館

 膳所(ぜぜ)藩(大津市)に残る屏風(びょうぶ)絵などの文化財を展示する企画展「膳所城と藩政 築城から幕末十一烈士事件まで」が大津市歴史博物館で開かれている。4月15日まで。

 膳所藩は、江戸幕府にとって京都への入り口として重要な役目を担い、譜代大名が藩主を務めた。元和3(1617)年に本多康俊が藩主に就いて以来、一時期を除き本多氏が治めてきた。企画展は本多氏が膳所城に入城して約400年となったことを記念し開催している。

 城下町の測量図や、合戦での陣立ての屏風絵など約75点を展示。江戸時代後期に描かれた屏風絵「近江八景図」は、「瀬田の唐橋」などとともに湖の中に石垣を築いた膳所城が勇壮な様子で描かれている。

 また、幕末に尊皇攘夷運動で投獄された藩士らが、獄中で紙をひも状にして文字にし、家族を憂う気持ちなどを書いた詩歌なども展示。膳所藩に及んだ幕末の動乱の一端も垣間見える。

 京都市東山区の矢野正明さん(75)は「激動の時代の政治や個人の無念などの思いを体感した。膳所藩の大きな役割を感じた」と話していた。

 一般600円、高大生300円、小中生200円。問い合わせは同博物館((電)077・521・2100)。

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