将棋

藤井六段、史上初の中学生でC級2組全勝1期抜け 史上4人目の年度60勝を達成

対局中の藤井聡太六段=15日、東京都渋谷区
対局中の藤井聡太六段=15日、東京都渋谷区

 将棋の順位戦C級1組への昇級を決めている将棋の最年少プロ、藤井聡太六段(15)は15日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われた第76期名人戦順位戦C級2組の最終10回戦で、三枚堂(さんまいどう)達也六段(24)に85手で勝って10戦全勝とし、史上初の中学生で同組全勝1期抜けを果たした。同組全勝1期抜けは6人目。公式戦通算成績は70勝11敗で、史上4人目の年度60勝を達成し、連勝も15に伸ばした。

 藤井六段は先月1日、同組9回戦で勝ち、9連勝でC級1組への昇級を決め、規定により五段に昇段。同17日には第11回朝日杯オープン戦準決勝で羽生善治棋聖(47)=竜王=を、決勝で広瀬章人八段(31)をそれぞれ破り、最年少の15歳6カ月で中学生初の一般棋戦優勝。規定により、加藤一二三・九段が持つ16歳3カ月を抜いて最年少で六段に昇段した。

 今月13日には今年度の将棋界の記録4部門(対局数、勝数、勝率、連勝)の1位独占が確定した。

 終局後、藤井六段は全勝でのC級2組1期抜けについて、「最後、良い形でフィニッシュできたことはうれしく思っている」と話し、15連勝については「(29連勝のときと違い)今回の連勝は意識していないので、今まで通りの気持ちで臨みたい」と気を引き締めていた。

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