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銃社会の「変化」と「限界」…高校乱射のフロリダ州新規制は前進か

 議論の末、フロリダ州の法案では、教室で授業を教えるフルタイムの教師を外して、コーチや学校職員、図書館員らに対し、学校内での銃の所持を認めた。希望者は武装のためのトレーニングを受けることができ、対策費として6700万ドル(約71億5000万円)が充てられる。

 このほか、州法で精神的な問題があると認定された者から、警察官が一時的に銃を押収できるよう認めたほか、裁判官が心神喪失状態にあるとみなした者などについては、銃の販売を禁止することも盛り込まれた。

 スコット知事は9日に法案に署名し、法案は成立したが、今後も論争は収まりそうにない。抗議活動を展開する高校の生徒たちは、法案は「ベイビー・ステップ(小さな一歩)」だと批判し、さらなる規制強化に声を上げ続けている。

フロリダ州高校銃乱射事件 米南部フロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で2月14日、同校を退学処分となった19歳の元生徒が銃を乱射し、17人が死亡、17人が負傷した事件。米国の学校で起きた銃撃事件としては史上最悪の被害となった。元生徒は半自動小銃で武装。校内で乱射後に避難する生徒らに紛れて逃走を図ったが、間もなく逮捕され、3月7日、殺人や殺人未遂の罪で訴追された。

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