当初、会合が開かれた7日には、両者による合同の勉強会が調整されていた。2月に開いた幹部同士の会合では、石原派の野田毅元自治相(76)を講師として、税制をテーマとした講演を行うという話で合意し、勉強会に向けた準備が進められていた。
しかし、合流や連携を念頭にした合同の勉強会に対し、谷垣グループのメンバーから反発する声が上がった。谷垣グループには他派と掛け持ちで所属する議員も多いためで、関係者は「派閥という形で合流となると、都合が悪い人も出てくるのだろう」と説明した。
また、石原派会長の石原伸晃前経済再生担当相(60)が野党・自民党の幹事長だった平成24年、谷垣グループの特別顧問で、当時総裁だった谷垣禎一前幹事長(73)が再選に意欲を示していた総裁選に出馬した。結局、谷垣氏は出馬せず、石原氏の行動に対して谷垣グループには「裏切りだ」との禍根が残っていた。
谷垣氏の側近は「勉強会の設定をもって過去を水に流したい」と語るが、石原派所属の議員は「一番距離のあるところとよりを戻そうとしているのだから、そう簡単にはいかないだろう」と話した。