「星の王子さま」の木がやってきた 国内最大のバオバブ、改装オープンの広島市植物公園に登場

新しい大温室で抜群の存在感を放つバオバブの木
新しい大温室で抜群の存在感を放つバオバブの木

 サンテグジュペリの名作「星の王子さま」にも登場するバオバブの木が、今月、リニューアルオープンした広島市植物公園(佐伯区)の大温室にお目見えした。幹の直径が国内最大の2メートル超。オーストラリアの自生地から移植した巨木で、ずんぐりとした愛らしい姿が来園者の目を引いている。

 このバオバブは、オーストラリア北部のカナナラの原野に自生していた。開発のため伐採される運命にあったが、改装後の大温室の象徴的なシンボルツリーとしてバオバブを探していた同園との間で受け入れ話がまとまった。昨夏に現地で根っこから掘り起こし、海上輸送など約1万1千キロの距離を経て10月に同園に運ばれてきた。

 推定樹齢400年。輸送時の規制のため枝を切っており、幹の高さは3・5メートル、到着時は重さが5・6トンあった。丈夫な樹皮はゾウの肌のようにも見え、乾期に耐えるように内側に水分を蓄えている。

 「星の王子さま」では小さな星を埋め尽くす木として描かれたバオバブ。アフリカ諸国やマダガスカルを含めた自生地近郊では、街路樹や、葉と果実は食用などさまざまに活用され、親しまれているという。

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