東日本大震災7年

安倍晋三首相「8年目も復興に全力」 福島訪問

 安倍晋三首相は10日、東日本大震災から11日で7年となるのを前に福島県を訪れ、復興道路として整備中の「相馬福島道路」の一部区間の開通式に出席するなど復興状況を確認した。首相の被災地視察は昨年12月以来、37回目。

 首相は視察後、記者団に「福島の復興なくして日本の再生なし。この決意で8年目を迎えても、今までと同じように国が前面に立ち、福島の復興に全力を挙げたい」と述べ、決意を新たにした。2020年の東京五輪・パラリンピックで一部競技が福島県で実施されることを念頭に「世界から観光客が福島を訪問する。福島が復興した姿を示したい」とも語った。

 同時に、最先端産業を集積する「福島イノベーション・コースト構想」を推進する中小企業の特許料を、来年春から4分の1に引き下げる考えを示した。

 これに先立ち、首相は南相馬市の生産設備メーカーなどを訪問した。

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