激動・朝鮮半島

北メディア、日本を狙い撃ち…韓国との引き剥がしを画策?

北朝鮮をめぐる経過
北朝鮮をめぐる経過

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮メディアは9日午後現在、金正恩朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領との会談を要請し、トランプ氏が応じたことについて報じていない。目立っているのが安倍晋三政権に対する非難で、韓国の文在寅政権との引き剥がしを狙っている可能性がある。

 8日朝、北朝鮮メディアに対米非難が見当たらなかった。金委員長と会談した韓国特使が米国に出発した日で、韓国メディアは「対米非難のレベルを調整している」との分析を伝えた。ただ、9日には、対外宣伝サイトが日本と並べる形でトランプ政権の制裁を批判する論評を掲げており、今後、対米非難の自制につながるかが注目される。

 一方、党機関紙、労働新聞は8日、日本を非難する記事4本を掲載。河野太郎外相が先月、モンゴル外相との会談で対北圧力の連携を求めたことについて「無分別に他の国々に対(北)朝鮮圧力ばかり物ごいしている」と論じ、安倍首相らも名指しで批判した。

 文政権に対しては1月に金委員長が対話の用意を表明して以降、批判を控えてきた。ただ、南北首脳会談開催の合意については依然、報道が見られない。

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