竹島を考える

今年も開かれた「竹島の日」を考え直す集会…日本政府の対応は周回遅れだ 

2月22日に松江市の島根県民会館で開かれた「竹島の日」記念式典
2月22日に松江市の島根県民会館で開かれた「竹島の日」記念式典

「竹島の日」(2月22日)の季節になると、大阪の市民団体「『竹島の日』を考え直す会」(久保井規夫理事長)の活動が始まる。この団体は「『竹島の日』がある限り日韓に真の親善はない」と考えている。今年は3月3日、大阪府八尾市の韓国人会館を会場に、15回目の「『竹島の日』を考え直す集い」を開催し、「大阪民団」の公式サイトにも紹介された。

つながっている日韓の団体

この会の活動が特徴的なのは、韓国・慶尚北道庁が経済支援する「独島(竹島の韓国側呼称)財団」と提携し、「『竹島の日』を考え直す集い」を共同で開催する点だ。そのポスターにも、主催者の「『竹島の日』を考え直す会」とともに、協賛者として「韓国慶尚北道独島財団」の名が載せられている。

今回の参加者の中に、韓国・嶺南大学校の宋彙栄(ソン・ヒヨン)教授の名が見えることからしても、両者の関係の深さがうかがえる。宋教授と独島財団は2015年10月に出版支援協約を結び、翌年6月には『日本の太政官と独島』を刊行している。著者の一人である韓国・啓明大学校の李盛煥(イ・ソンファン)教授も巻頭文の最後で、「本書の出版に独島財団の…」と謝辞を述べている。

「すばらしい勇気」とたたえる韓国の学者

独島財団は、2014年6月に韓国の大邱大学校とも関係を結ぶが、翌年10月、八尾市で開催された第9回「『竹島の日』を考え直す会」には、大邱大学校の崔哲栄(チェ・チョルヨン)教授が講師の一人として招かれている。

崔教授は、その時の感想を韓国紙の『嶺南日報』に、「大阪から見える大韓民国独島」と題して一文を寄せ、次のように記している。

「(開催できたのは)慶尚北道の独島財団と韓国民団大阪八尾支部、それから日本の元老学者たちを中心とする『竹島の日を考え直す会』のおかげだ。また、日本で活動する民間団体と学者たちの真実を見ようとする勇気は、大きな感動だ。現地でセミナーを準備した民団の話を聞くと、日本の警察と情報当局が異常な関心を見せ、圧迫を加えたという。昨今、日本では保守右翼が勢いを得て、在日韓国人に対して憎悪発言と歴史を否定する表現が多い状況だ。にもかかわらず韓国の独島財団と手を結び、韓国と日本の学者たちが集まり、独島の韓国の領土主権を討論する場を用意したことはすばらしい勇気だ」

この時のテーマは、「戦後70年、独島(竹島)問題の解決への課題」ということで、独島財団からは代表の姜徳洙(カン・トクス)氏らが参加している。その独島財団の設立趣旨を見ると、「民間次元の独島守護事業及び国内外の広報活動を通じて、独島の領有権強化に寄与することを目的とする」としている。

独島財団は現在、竹島を所管する慶尚北道庁から資金援助を受け、活動を続けている。その独島財団と、「『竹島の日』を考え直す会」が「『竹島の日』を考え直す集い」を開催することは、結果的に慶尚北道に協力し、対日工作を行っていることになる。

「考え直す会」の実績評価した独島財団

独島財団は2015年7月、「『竹島の日』を考え直す会」と姉妹結縁協約をするが、それには「『竹島の日』を考え直す会」を創設した尹●夏(ユン・ヨンハ)氏の役割が大きい。

尹氏は、2012年11月30日付で「竹島に関する質問書」を島根県に送付。翌年5月には、韓国の「独島学堂」の招きで同会の久保井理事長と黒田伊彦副理事長らが竹島に上陸し、韓国語で「独島は韓国領土」と叫んで話題となった。