かまぼこなのに「ほぼエビフライ」 カネテツ新商品 食感、見た目が本物そっくり

エビが一切入っていないエビフライ風味かまぼこ「ほぼエビフライ」=神戸市東灘区
エビが一切入っていないエビフライ風味かまぼこ「ほぼエビフライ」=神戸市東灘区

 エビがないのにエビフライ? 水産加工食品メーカー「カネテツデリカフーズ」(神戸市東灘区)が、エビフライの食感や風味、見た目を再現した揚げかまぼこ「ほぼエビフライ」(税抜き255円)を発売した。エビが含まれていないため、エビアレルギーの人でも食べられる。担当者は「本物そっくりの味と見た目を楽しんで」と話す。

 同社は平成25年から、かまぼこ加工技術を駆使して味や食感を正確に再現した商品の開発に着手。翌26年3月に高級食材ズワイガニを再現したかまぼこ「ほぼカニ」(税抜き255円)を発売した。SNS(会員制交流サイト)などで「再現度」が話題を呼び、今年1月末現在で約1400万パックを売り上げるヒット商品となっている。

 さらに、同社は老若男女問わず人気がある「エビフライ」を再現した「ほぼエビフライ」の開発に挑戦。白身魚にイカを少量混ぜ、エビ独特の食感を再現した上、パン粉をつけて揚げることで見た目もエビフライそっくりにすることに成功した。3月1日から全国のスーパーで販売している。

 同社商品企画室の高浦良子室長は「エビを食べられる人も食べられない人もエビフライ風味のかまぼこを通じ、練製品の魅力に気付いてほしい」と話している。

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