原発最前線

「デブリの情報足りない」「トリチウム処理水は東電の責任で」事故から7年、廃炉責任者語る

【原発最前線】「デブリの情報足りない」「トリチウム処理水は東電の責任で」事故から7年、廃炉責任者語る
【原発最前線】「デブリの情報足りない」「トリチウム処理水は東電の責任で」事故から7年、廃炉責任者語る
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 事故から7年を迎える東京電力福島第1原発。その廃炉・汚染水対策の最高責任者を4年間務めてきた増田尚宏氏(福島第1廃炉推進カンパニープレジデント)が3月いっぱいで離任し、東電の副社長に就任する。増田氏は産経新聞の取材に「溶融核燃料(デブリ)取り出しに必要な情報はまだまだ足りない」と述べ、原発構内にたまり続けるトリチウム処理水については「処理方法については国の指導をいただく必要があるが、地元の方との話し合いなど最終的にはわれわれの責任だ」と表明した。(社会部編集委員 鵜野光博)

廃炉は「まだ登山口」

 増田氏との主な一問一答は次の通り。

 --廃炉・汚染水対策最高責任者を退くに当たり感慨は

 今もなお地元の方に避難を強いているのは非常に申し訳なく思っている。当初は火の粉を振り払うのが精いっぱいという状況で、社員や協力企業の方々が頑張っているのを見て「この人たちとなるべく働きやすい場所にしなければ」と最初に思った。幸いにも最近は野戦病院のような状況を脱し、質の高い仕事を、けがもなくできる場に変わってきた。それが一番大きな進捗(しんちょく)だ。帰還を考えている福島の方にとって、福島第1原発が妨げにならないように安定させることがとても大事だと思っている。

 私は35年前に新入社員として福島第2原発に入り、浜通りで社会人として育ててもらった。浜通りの人たちがまだ避難した状況にいるのに、去らなければならないのが心残りだ。

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