南北会談

北に好感をもたれた文政権 裏切りの教訓は活かせるのか

 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が韓国側の特使と、南北首脳会談開催などで合意したことを、韓国大統領府は高く評価している。「満足のいく合意」と、より評価している北朝鮮にとっても、リスクのない合意であったようだ。

 北朝鮮側が「満足」としたのは、文在寅大統領との首脳会談や首脳間のホットライン設置による会談前の電話会談など、民族同士の対話といった南北融和にからむものとみられる。文在寅政権にとってはいずれも受け入れ可能なものだ。

 一方で、北朝鮮は対話期間中の核・ミサイル実験の中止や、非核化問題と米朝関係正常化のための対米対話の意向を表明した。しかし、北朝鮮は核やミサイルの挑発は自制するが、放棄まで確約していない。これらが、金正恩氏の満足できる合意水準なのだ。

 特使団との会談で金正恩氏は「文在寅大統領への信頼感」に言及し、また、対話の相手として真摯な対応を求めたという。文氏は、金正恩氏にとって信じるに足る人物として判断されたようである。

会員限定記事会員サービス詳細