埼玉県「長寿プロジェクト」 健康経営企業を表彰 医療費抑制へ若い世代に意識付け

 ■30年度に100社・団体選定

 健康寿命を伸ばし医療費を抑制する「健康長寿埼玉プロジェクト」で、県が健康経営に取り組む企業や団体を認定・表彰する制度を導入することが5日、分かった。平成30年度は健康経営実践企業として100企業・団体を選ぶ。これまで県は市町村を通じた高齢者支援に軸足を置いてきたが、企業・団体に裾野を広げ、若い世代に健康管理への意識づけを図る狙いがある。 

 県は24年度から県内7市をモデル都市に指定し、高齢者を対象に毎日1万歩運動や筋力アップトレーニングを実施してきた。「コバトン健康マイレージ」なども取り入れ、同プロジェクトとして全県での拡大を目指している。

 今年4月には63市町村のうち、54市町村が同プロジェクトに参加する予定だ。これまでは市町村との連携強化で健康長寿を推進してきたが、県内の市町村に広く浸透してきたため、30年度からは企業・団体向けの取り組みを強化する。

 その第一弾として、企業・団体向けの表彰制度を導入する。働く若い世代に同プロジェクトに参加してもらうことで、長期的な視野に立って、医療費の抑制につなげたい考えだ。

 ウオーキングでポイントをため抽選で賞品が当たるコバトン健康マイレージや、周囲の人らに役立つ健康情報を伝える「健康長寿サポーター」の登録・実践などに積極的に取り組む企業・団体が認定・表彰の対象となる。

 また、県はシニアが社会で活躍できる機会も創出して健康長寿を推進する。今春に学識経験者やPR会社のスタッフらで構成する「人生100年時代の地域デビュー戦略研究所」を設置し、シニアが活躍したくなる魅力的な企画を考案する。市町村を通じて企画を展開し、地域活動に参加するシニアを増やす。

 30年度は昨年8月に発足した元気なシニアの地域デビューを後押しする「地域デビュー楽しみ隊」の活動も活発化させ、情報発信を強化する。

 県内では人口減少が懸念されている。県内の65歳以上の約8割が介護の必要がない現状を踏まえ、県は今後とも、元気なシニアに活躍してもらい、人手不足の解消と医療費の抑制につなげる。(黄金崎元)

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