紅い脅威・AI軍事革命

(下)「軍民融合」世界のデータ吸収 日本のAI技術が流出、軍事応用の恐れ

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 田中氏によると、自動運転の他に軍事転用が容易な技術は、作戦立案を支えるため人間の脳に代わり状況判断や分析を行うAIや、機械が敵の姿を即座に捉える画像認識技術という。

 その両方で中国は世界トップクラスの実力を持つ。中国の電子商取引大手、アリババ集団が今年1月、国際読解力テストで同社のAIシステムの成績が人間の成績をわずかに上回ったと発表。人間の脳を超えるAIが完成しつつある。昨年、米情報機関が主催するコンテストでは、中国のベンチャー企業が顔認証の技術で優勝。中国国務院は昨年7月、30年までにAIの理論、技術、応用すべての分野で「世界のリーダー」になるとの目標を発表した。

 「AI研究という観点ではもはや中国が最大勢力。米国ですら止めることはできない」。電気通信大の栗原聡教授はそう指摘する。

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