紅い脅威・AI軍事革命

(下)「軍民融合」世界のデータ吸収 日本のAI技術が流出、軍事応用の恐れ

■   ■

 米フォード・モーター、独ダイムラー、米マイクロソフト…。中国インターネット検索最大手、百度(バイドゥ)が昨年7月に発表した自動運転のプロジェクトに、世界的な企業約50社が参画した。

 百度がAIを使って自動運転車を制御するソフトの独自技術を参画企業に公開。各企業が技術を応用し担当分野で開発を進める内容だ。プロジェクトは人類初の月への有人宇宙飛行計画にちなみ「アポロ」と名付けられ、注目を浴びた。

 「アポロは、世界最強最大の自動運転開発連合となった。3〜5年以内に中国はトップに立つ」。百度の陸奇総裁兼最高執行責任者は同月5日、北京でのイベントで宣言した。中国事情に詳しいIT専門家、白井良氏は「百度の狙いは自動運転分野で『データの王者』になること。技術を提供することで世界中を走る自動車から走行データを吸い上げ、自社のAIを強化できる」と分析。「自動運転技術は間違いなく世界一になり、中国の軍事にそのまま生かせる」と指摘した。

会員限定記事会員サービス詳細