新しい女性の働く場で、女性のほしいサービスを
大津市では、今、女性の起業に力を入れています。女性起業家の経営スクールを開催し、女性をターゲットにしたコワーキング・スペースも設置しました。そして昨年は、女性のビジネスプランコンテストを開催しました。
私自身、女性起業家や起業を目指す女性から何度もお話を聞き、女性の起業には、とても大きな二つの意義があると感じています。
一つ目に、新しい女性の働く場を作ること。日本では、結婚や出産を機に一度会社をやめると、もう一度、正社員として働くことが難しい。また、働き続けたとしても、長時間労働、年功序列も残っています。
そうであるなら、「自分で起業をしよう!」と、それまでのお仕事の専門性や趣味を生かして起業される方が増えています。インテリア、ハンドメイド、着付け、英会話などなど。今は、インターネットで、販売や宣伝ができることも後押ししています。
二つ目の女性起業の意義は、女性のほしいサービスが生まれること。大津市では、シェアリング・エコノミーにも力を入れていますが、子育てシェアリングのサービスをつくられたのは、女性起業家。
子育てシェアリングとは、インターネットを使って家事や育児を手伝って欲しい方と受け手のマッチングを行うもの。大津市の女性ビジネスプランコンテストでも、介護を受けながら旅行できるサービス、保育士不足の解消策など、女性目線で新しいサービスが盛りだくさんでした。