益子町長堤の道の駅ましこが、国内の優れた建築物を表彰する平成29年度の日本建築大賞(日本建築家協会主催)で最高賞の大賞を受賞した。17年の同賞創設以来、県内の建築物の受賞は初めて。
同賞は今回、26年1月〜28年12月に完成した建築物を対象に、209点の応募作品を審査。道の駅ましこは28年10月に開業。鉄筋コンクリート造りの平屋で、延べ床面積約1300平方メートル。マウントフジアーキテクツスタジオ一級建築士事務所(東京都港区)の原田麻魚(まお)代表と原田真宏主宰建築家が設計し、大手ゼネコンの熊谷組が施工した。
山の形の三角屋根に全面ガラス張りの外観が特徴的で、里山の風景に調和したデザインや地場産材を取り入れている点が高く評価された。
使われている木材の大半は町産材。壁には益子焼を作る地元の土が使われている。大塚朋之町長は「周囲の景色との調和が評価され、(周辺の)田畑を所有する農家も喜んでいる。町民と共に喜ぶことができる受賞だ」と話している。