茂原強殺3少年逮捕 住民ら怒りと悲しみ 周辺で空き巣被害相次ぐ

 ■事件後、路上で口論 「どうやって殺した」

 茂原市東茂原の民家で、この家に住む椎野芳子さん(85)が殺害された事件で、強盗殺人などの疑いで少年3人が逮捕された。発表から一夜明けた3日、椎野さん宅周辺では、改めて事件を悲しんだり怒りの声が聞かれた。一方、近隣では空き巣の被害が相次いでいたことも新たに判明。事件で逮捕された少年らとの関連は不明だが、不安を募らせていた住民の中には、胸をなで下ろす人もいた。

 殺害された椎野さんの義理の弟はこの日、取材に対し「犯人は捕まったが、義姉は帰ってこない。葬儀の日程も決まっておらず、闘いはこれからだ」と悔しさをにじませた。

 近所に住む男性(77)は「なぜ椎野さんを狙ったのか」と、捜査の進展に期待を寄せる。別の男性(58)は、少年らが金銭目的で椎野さん宅に侵入した疑いがあることについて、「近くで空き巣が相次いでいた。うちも防犯カメラを設置しようか、と考えていた」と打ち明けた。

 空き巣の被害は、椎野さんが殺害される直前の2月24日深夜〜25日朝、椎野さん方から約1キロ離れた同市内で数件確認されている。

 被害にあったそば店は、24日深夜〜25日早朝、ガラス窓を割って何者かに侵入され、現金約7万円が盗まれた。店内のロッカーにも物色された形跡があったという。店主の女性(65)は「今回の事件との関係は分からない。うちは盗られたのがお金で済んだけれど…」と声をひそめた。

 また、住宅リフォーム会社の事業所も25日未明、ガラス戸が割られ、工具4点が盗まれた。領収書や事務用品が入った戸棚の引き出しは開けっ放しにされるなど荒らされた形跡があったという。

 これらの空き巣被害についても、強盗殺人事件との関連性について、捜査本部は調べを進めるものとみられる。

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 逮捕された少年らは外房出身の遊び仲間で、このうち自称土木作業員の少年(18)は殺害された椎野さん宅から近くの茂原市のアパートに居住、他に逮捕された少年も居候していたとみられる。周囲に住む人の話によると、複数の少年が集まり、スクーターを乗り回す姿なども目撃されていた。少年宅の前の路上では、事件後の2月27日夜、逮捕された少年らを含む約10人が、事件をめぐる口論とみられる騒ぎも起きていた。

 複数の住民によると、同日午後8時ごろ、住宅前の道路上に若い男ら約10人が集まって大きな声で言い争う騒ぎがあったという。口論の中には「どうやって殺した」などの言葉も含まれていたという。翌朝、路上に複数のガラス瓶の破片が散乱、血痕と思われるものまであった。

 女性は「6人くらいの、金髪でいわゆるヤンキー風の男女が出入りし、路上でたばこを吸ったりしていた。決して愛想がいい感じではなかった」と声をひそめる。また「勝手に駐車場に車を止めたり、深夜に窓を全開にして大音量で音楽を流したりと、やりたい放題だった。注意したらケンカになりそうになったこともある」と話す男性もいた。

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