ミュージカル「ジキル&ハイド」 宮澤エマ「役の成長、リアルに演じたい」

「怖い物知らずでしたが、今年は自信に基づいた瞬発力を発揮できれば」と話す宮澤エマ(安元雄太撮影)
「怖い物知らずでしたが、今年は自信に基づいた瞬発力を発揮できれば」と話す宮澤エマ(安元雄太撮影)

 女優、宮澤エマが出演するミュージカル「ジキル&ハイド」が3日から、東京国際フォーラム(千代田区)で上演される。1990年、米国でミュージカル化。平成13年に日本初演され、24年から石丸幹二が二役で主演し、3度目となる。初参加の宮澤は「役の成長を演じたい」と話す。

 「エマ役の宮澤エマです」とちゃめっ気タップリ。人の心に潜む闇を描いたR・L・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」を、フランク・ワイルドホーンの楽曲でミュージカル化。19世紀末の英国を舞台に、医師ジキル(石丸)が薬で生み出したハイド(石丸二役)という凶暴な人格を抑制できず、娼婦(しょうふ)のルーシー=笹本玲奈(れな)=と上流階級で育った婚約者エマ(宮澤)とのはざまで破滅する姿をつづる。

 いちずにジキルを信じ、愛するお嬢さま役。自身も母方の祖父は宮澤喜一元首相、米国人の父は元駐日代理大使。もっとも本人は「本当にガサツ」と笑う。エマ役について、「自分が選んだ男性と結婚し、私らしく生きたいと思う気持ちは、誰もが共感できると思う」と話す。「自分なりの芯を持って愛し、瞬間ごとの行動に理由がある。登場とラストの場面の彼女を別人ととらえ、成長をリアルに演じられたら」

 昨年は複数のミュージカルに出演、「新人ではない」とクラシックの歌唱も学んだ。今年は経験と技術を基に挑む。18日まで。(電)03・3490・4949。(橋本奈実)

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