NIE@産経・カマティーのNIE事始め(12)

新聞を読む姿を示そう

 これまで新聞を使った様々な学び方を取り上げてきましたが、おそらく最も効果的なNIEの実践は大人が新聞を読む姿、記事について熱心に語る姿を子供たちに示すことです。

 私の場合、小学生の時にいつのまにか新聞を読むのが習慣になっていましたが、それは新聞を読む両親の姿を毎日見ていたからです。そして日々の新聞に触れることで活字の文章にも慣れ、漢字を覚え、語彙が増しました。

 今日、若者の活字離れが著しいと言われます。また新聞を購読しない家庭も増えました。それゆえ、新聞の教育効果を認めてこれを教育に活かそうと考えるなら、意識的に公教育の場で新聞に触れる機会をつくることが必要です。幸い、新しい学習指導要領では複数の教科で新聞の活用について言及されています。

 一方、新聞社にも未来の購読者を育成するための努力が求められます。実際昔に比べて活字が大きくなり、用語解説が増え、ビジュアル的にも見やすくなりました。各社の努力が窺えます。この「NIE@産経」のページもまさにその努力の現れですね。

 敢えて天邪鬼(あまのじゃく)な希望を言うと、記事の文章表現では妥協しないでほしいと思います。例えば常用漢字ではない漢字を含む熟語でも、言い換えたり平仮名表記にしたりせず、ルビを付してそのままの表記に徹してほしい。歯ごたえのある活字に触れる機会をつくることも、教育的にはとても大切なことです。(清風高校教諭)

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【プロフィル】鎌田隆 大阪府守口市出身。座右の銘は「世間虚仮(せけんこけ) 唯仏是真(ゆいぶつぜしん)」(聖徳太子)。趣味は散歩。

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★「NIE@産経」へのEメールは、nie@sankei.co.jp (産経新聞NIE事務局)。出前授業のご相談なども受け付けます。

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