大阪ブルース!

のこぎり、洗濯板、腹話術…身の回り品を楽器にする「激団モンゴイカ」のすごさ

 「なにわブルースストリート」の出演者で、「変わり種」といえばまずこのグループだろう。「激団モンゴイカ」。

 使う楽器はギター、ウッドベース、ブルース・ハープ(ハーモニカ)、ピアニカ、ウクレレ、クラリネット、カズー、のこぎり、ウォッシュボード(洗濯板)、ウォッシュタブベース(たらいに棹を付けて糸を張り、楽器にしたもの)、腹話術…。

 1920年代のアメリカ南部で流行した「ジャグ・バンド」と呼ばれるスタイルである。ふつうの楽器だけでなく、身の回りのものを楽器に仕立てて音楽をやる。1950年代のイギリスでも流行した。ブルースが根付き、流行ってゆくときに、ブルースと表裏一体となって発生するものらしい。

 使う「楽器」から想像されるように、コミカルな要素が強い。

 「モンゴイカ」もコミカルだ。歌とおしゃべりと演奏と、実によく笑わせてくれる。しかし彼らの本質は「笑い」ではなく、あくまで「音楽」だ。

 ジャグ・バンドのもともとは、楽器が高くて買えなかったとか、いまの日本のように商品として楽器があふれかえっているような状況ではなかった、という事情によることが多かったのだろう。

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