「無断かばん捜索は違法」覚醒剤所持で逆転無罪に

 覚醒剤約10グラムを所持したとして、覚せい剤取締法違反罪に問われた千葉県の男性会社員(47)の控訴審判決で、東京高裁(若園敦雄裁判長)は2日、「職務質問した警察官が、無断でかばんの中を調べたのは違法」として、懲役4年、罰金50万円とした一審判決を破棄、無罪を言い渡した。

 判決によると、男性は平成28年11月、千葉県富里市のパチンコ店駐車場で職務質問を受け、持っていたかばんを近くの知人に向けて投げた。警察官が中から覚醒剤を見つけ、現行犯逮捕した。

 1審千葉地裁判決は、かばん内の捜索を違法とした一方、得られた証拠を採用。しかし、高裁は「警察官はかばんから中身を一つ一つ取り出し、撮影までしていた。許されないと容易に想像できたはずだ」と指摘。令状がない捜索は違法のため、覚醒剤は証拠にならないと判断した。

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