歴史戦

政府、平昌五輪会場付近の慰安婦像に抗議

 政府が平昌五輪・パラリンピックの競技会場近くの公園に慰安婦像が設置されていることについて韓国政府に抗議していたことが1日、分かった。「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した日韓合意の趣旨と精神に反するとして、2月にソウルの日本大使館が韓国外務省に対し撤去を含む「適切な対応」を申し入れた。

 慰安婦像は韓国の市民団体が2015年8月、江陵市の「3・1運動万歳記念公園」に設置した。公園の南数キロの場所には平昌五輪でフィギュアスケートやカーリングの会場となったオリンピックパークがある。8日開幕のパラリンピックでもカーリングなどが行われ、各国の選手団や観光客の目に入る可能性がある。

 像の設置自体は15年12月の日韓合意よりも前だが、外務省関係者は「公園は江陵市の公有地だ。合意の趣旨に照らせば望ましいものではない」としている。

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