アフガン和平で続く駆け引き… 政府は交渉再開へ譲歩、タリバンは米と対話要求

 【ニューデリー=森浩】イスラム原理主義勢力タリバンとの和平をめぐり、アフガニスタン政府は早期に交渉を再開するようタリバン側に大幅に譲歩する姿勢を見せている。一方で米国とともにタリバン支配地域への軍事的圧力も継続。硬軟合わせた戦略で協議のテーブルに着かせたい考えだが、政府の支配地域は縮小を続けており、途絶えている対話が再開するかは見通せない状況だ。

 「政府はいかなる条件も設けずにタリバンと和平交渉を行う」

 アフガンのガニ大統領は2月28日、首都カブールで開かれたタリバンとの和平について話し合う「カブール・プロセス」第2回会合で、タリバン側に和平に向けたメッセージを送った。停戦が成立した後には「タリバンは正式な政党として認められる」とも発言。身柄を拘束されている構成員の解放にも言及するなど、タリバン側に大幅に譲歩した格好だ。

 これまで和平をめぐっては2015年7月にパキスタンが仲介する形で直接交渉が行われたが進展せず、16年5月に米軍が無人機攻撃で当時の指導者のマンスール師を殺害して以降、機運は停滞している。

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