浪速風

卒業式も…「春一番」か「春疾風」か

宝塚音楽学校で第104期生が卒業式 =1日午前、兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(永田直也撮影)
宝塚音楽学校で第104期生が卒業式 =1日午前、兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(永田直也撮影)

英国にこんなことわざがある。「3月はライオンのようにやって来て、子羊のように去っていく」。洋の東西でも、同じ島国だから気候が似ているのだろうか。寒さに震えた2月がようやく終わったと思ったら、春の嵐で3月がスタートした。近畿地方に「春一番」が発表された。

▶この時期は春と冬がせめぎあい、日本付近を通る低気圧が発達しやすい。風の名前は2千以上もあるそうで、春の季語にも、東風(こち)、雪解風(ゆきげかぜ)、貝寄風、春疾風(はやて)、風光るなどがある。台風並みの強風が吹き荒れ、通勤の交通機関も乱れたから、春一番より春疾風がふさわしい。「ネクタイの端が顔打つ春疾風」(米澤吾亦紅(われもこう))

▶三寒四温で天気は周期的に変わり、これからは一雨ごとに春めいてくる。唐の詩人、●武陵は「勧酒」で「花発多風雨 人生足別離」と詠んだ。井伏鱒二の名訳「花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ」で知られる。3月は卒業式など別れの季節でもある。

●は宇のウカンムリを取る