軽自動車まで広がるフロントガラス情報表示 安全性向上で競争激化

 マツダも国内では、同年発売の新型スポーツ用多目的車(SUV)「CX-5」「CX-8」にHUDを搭載した。

 三菱自動車は3月1日に発売する新型SUV「エクリプスクロス」にHUDを初めて採用。各社は今後、搭載車種を順次広げる方針だ。

 部品各社は、拡張現実(AR)を使ったHUD開発も推進。車前方の景色に経路案内の矢印などを重ねて表示できるようにする技術で、自動車各社も熱視線を注ぐ。

 HUD導入をめぐっては独自動車大手が先行したが、日本勢も猛追。デンソーはHUDの世界出荷台数が29年の約400万台から32年に1千万台に達すると予測する。

 スズキの鈴木俊宏社長は「手の届きやすい価格帯を維持しながら安全装備を充実させる」と意気込む。(臼井慎太郎)

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