大阪・船場ゆかりの旧家に伝わるひな人形を特別公開 「船場のおひなさま展」

芝川ビルで公開されているひな人形。戦前のはんなりとしたひなまつりの趣が感じられる=大阪市中央区
芝川ビルで公開されているひな人形。戦前のはんなりとしたひなまつりの趣が感じられる=大阪市中央区

 3月3日の「桃の節句」にちなみ、大阪・船場ゆかりの旧家に伝わるひな人形を特別公開する「船場のおひなさま展」が27日、大阪市中央区の芝川ビルや少(すくな)彦(ひこ)名(な)神社など6会場で始まり、朝から女性たちでにぎわっている。入場無料。3月3日まで。

 江戸時代から大阪経済の中心地として栄えた船場地区。同展は毎年開催されている春の船場博覧会2018「船場のおひなまつり」の一環で、散逸しつつある貴重なひな飾りを通して船場の歴史や文化に触れてもらうのがねらい。

 昭和2年建築で国の登録有形文化財に指定されている芝川ビルで公開されているのは、船場の豪商・芝川又四郎氏がめい姉妹に贈ったひな飾り。京都の老舗人形店のひな人形を中心にそろえられ、細やかな道具類も見どころの一つ。合わせて船場のいとはん(お嬢さん)が婚礼の際に持参した装身具類も展示され、会場は一足早く華やかな雰囲気に包まれている。

 問い合わせは同実行委員会(電話06・6681・6170)。

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