シリア情勢

プーチン政権は「放火犯と消防士」 米司令官がシリア限定的停戦で非難

 【ワシントン=加納宏幸】ボーテル米中央軍司令官は27日、下院軍事委員会の公聴会でシリア内戦の限定的停戦を命じたロシアのプーチン政権を「緊張を高めて自らに好ましい形で解決を図るという、放火犯と消防士の両方の役割を果たしている」と非難した。また、ロシアや中国がイランとの関係を強化し、地域での影響力強化を図っているとして警戒感を示した。

 シリアのアサド政権を支援して同国の内戦に介入しているロシアのプーチン大統領は27日から、シリアの首都ダマスカス近郊で同政権軍と反体制派の激戦が続く東グータ地区で限定的停戦を発効させた。

 ボーテル氏はロシアがアサド政権を後押しして内戦を激化させた上で仲介者を演じ、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討のため米国が支援するクルド人民兵組織主体の「シリア民主軍」(SDF)の立場を弱めていると指摘した。ロシアの行動は「IS掃討よりも自らの影響力維持を重視したもの」であり、掃討作戦を危険にさらすとした。